5windows 上映場所マップ(クリックで拡大します)


今回の爆音映画祭では初の屋外上映の試みを行います。

屋外なので音は爆音ではありません。
劇場のスクリーンを飛び出して観客席の間近まで到達して私たちの身体を揺さぶる爆音が、さらに劇場の外にまで飛び出して、街の中に小さな場所を作り上げる。
そんな世界に向けて拡散する映画――

昨年、横浜で街頭上映された映画「5 windows」が、今回さらに姿を変えて、爆音映画祭で上映されます。
ふたつの新しい5windowsがそこに生まれます。

7月7日、8日は街頭上映吉祥寺ヴァージョン、9日は劇場用ヴァージョン。

街頭上映は、コピス吉祥寺3階吉祥空園SORA、武蔵野公会堂旧レストラン壁面、吉祥寺図書館自転車置き場、atre吉祥寺西荻窪寄り高架下壁面、という4か所。
19時過ぎからの上映予定。
横浜でやったヴァージョンの音を全部、吉祥寺の音にいれかえます。
横浜の場合は撮影地と上映地が同じという親和性による混乱、 こちらはその解離による混乱の中で、時間と空間の隙間に侵入して行く上映になるはずです。

爆音会場で上映する7月9日の5windowsは、街頭上映したものをさらに劇場用に再編集、 音もまた、全部爆音仕様に変えた全く新しい作品になります。
5つの場所で上映された短編がひとつの映画になってひとつの場所で上映される。
その時いったい何が起こるのか、作品は現在編集作業の真っ最中です。

5windows街頭上映ヴァージョンをご覧になる方は、当日18時30分にバウス集合。
簡単な説明、地図、チケットを受け取り、それぞれ好きな場所へと赴き好きな順番で4つの短編を見て、 21時以降にバウス2へ。
バウス2では、21時から23時くらいまで、第5話を繰り返し上映、という流れになります。
街頭上映の4つの短編もバウス2での第5話も繰り返し上映していますので、好きな時間を選んでご覧ください。

※当日、可能ならヘッドホン、イヤホンを持参してみてください。映像を見ながらイヤホン、ヘッドホンで聴く、という場所もあります。武蔵野公会堂での上映がそうなる予定。お楽しみに。こちらで用意しているヘッドホンに限りがあります。

協力:武蔵野市/武蔵野市観光推進機構/財団法人武蔵野市開発公社/武蔵野公会堂/武蔵野市立吉祥寺 図書館/コピス吉祥寺/アトレ吉祥寺/吉祥寺オデヲン/NPO法人ドリフターズ・インターナショナル/ 本田プロモーション/NECディスプレイソリューションズ
現在、劇場での一般的なデジタル上映は、DCPかブルーレイで行われています。
シネコンなどで使われているDCPはデータ量も多く、映像も音声も全く問題ない状態で再現できます。
ただ、素材の製作と上映時に、相当なコストがかかります。
また、DCP用のプロジェクターも非常に高価で、小さな劇場では簡単には購入できません。

したがって、小さな劇場、小さな映画の場合、ブルーレイプレーヤーを使っての、ブルーレイ上映になります。
ブルーレイ上映の場合、それまでのDVD上映に比べてはるかに高画質な上映が可能になりましたが、それでもDCPに比べると見劣りするのと、ブルーレイディスクを作るときの手間やコストもかかります。
ディスクとデッキの相性の問題もあって、ディスクをデッキが読み込まない、という事態も起こったりします。

そんなところに、パソコンで編集したデータをブルーレイ用に圧縮しないで、フルハイヴィジョンのまま上映できるやり方がある、という知らせが届きました。

今回の爆音映画祭では、ドン・ハーツフェルトの『きっとすべて大丈夫』を35ミリ・フィルムで上映することをうたっていたのですが、ハーツフェルト監督から、この映画の場合フィルムを作って持ち運ぶより、ハードディスクにデータを置いてパソコンから直接上映するやり方がベストなのだと、そんなサジェスチョンをいただいたのです。

編集データをProRes422というフォーマットに直してハードディスクに保存して、それをパソコン上でプレイしたものをプロジェクターに伝える、というやり方です。
実験してみた結果、DCPとブルーレイのちょうど中間くらいの見え方になっているように思えます。
画質はほとんどブルーレイと変わらないのですが、動きが激しいシーンの乱れはなく、非常に滑らかなのと、明るい部分のぎらつきがなくて、素直に画面を見られる感じです。

今回は牧野貴監督の「Generator」という作品もこのやり方で上映するのですが、この作品は複数の映像をオーヴァーラップさせながら進んでいく作り方をしているので、ひとつの画面の密度が通常の映画に比べてはるかに濃いのです。
ブルーレイやDVDではその密度の濃さや小さく激しく動く画面の転移についていけず、ところどころノイズが出たりしてしまうのですが、ProRes422でやれば問題なし。
上映に使うパソコンを選びますが、とても単純なやり方で上映することができます。

もちろん簡単なだけに、コピー問題など上映以外の問題もあったりするのですが、上映に関しては、今のところこれがベストではないか。
ということで今年の爆音映画祭のデジタル上映のいくつかは、このやり方で上映することにしました。
上映作品は、下記になります。

牧野貴「Generator」「2012 act.3」
牧野貴セレクション「River Rites」「12 Explosion」
※上記は爆音上映するバウス1の上映のみ
※バウス2での上映時はHDVでの上映になります(ProRes422での上映になる可能性もあり)
ドン・ハーツフェルト「きっとすべて大丈夫」
瀬田なつき「5 windows 劇場用再編集ver.」
相澤虎之助「バビロン2 –THE OZAWA」

先ほどパソコンからの直接上映のテストから帰宅。微妙にノイズが出てひやひやしたが、様々なことを試して何とか解消。しかし、ブルーレイより動きのシーンとか明るい部分とか、もう、がぜんきれい。というか、これで十分な感じ。牧野君の詳細な画面もそうだが、「バビロン2」の8ミリ映像もばっちり。
8ミリの粗い感じも見事に出ていて、しかも、その粗さとぼんやり感が鮮明に感じられる。瀬田さんの5 windowsも、まったく問題なくこれで上映できる。視界が広がった気がする。というわけで、本日のテストを見に来たボランティアの方々は、ものすごくいい勉強になったと思います。

●爆音調整、牧野貴さん「Generator」映像と音楽だけで“映画”って、どういうことだろう?という疑問が吹っ飛んだ。牧野さんのいう通り、一度みればわかります。まるで生きているみたいで、みていてすごくワクワクした。牧野さんの映像とジムさんの音楽、生命を感じる映画

●本日の爆音調整、こまかい映像のノイズを取り除くのに色んな出力の方法だったりを試していました。たぶん。 後ろの席からは違いが全然わからない程のノイズ。音もかっこよくて。最後にはノイズもほとんど消えたようで。こだわりがホントすごいです、お疲れ様です!

●爆音映画祭の牧野貴プロの調整にお邪魔する(本番7/3)。パソコンから、あのスクリーンに、あれだけのクオリティ。ちょっと興奮。フィルムであれデジタルであれ、その環境をどこまで刈り込んでいって最適なものにしていくか。その探求する姿勢というか、欲望の有無、貪欲さが一番の問題だと再認識。