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セカンド・サークル THE SECOND CIRCLE
12/12(土)― 14(月)


ロシア/ 93 分/ 35mm / 1990 年
脚本:ユーリー・アラボフ
撮影:アレクサンドル・ブーロフ
音楽:オリヴィエ・ヌッシオ
出演:ピョートル・アレクサンドロフ、ナデージタ・ロドノヴァ

主人公の青年は、亡くなった父を埋葬するために寒村を訪れる。対面しているうちに青年と亡骸は次第に一体化していく。
その交流を示すのに、レーザー技術によるホログラムが用いられた。


ストーン/クリミアの亡霊 STONE
12/15(火)― 18(金)


ロシア/ 88 分/ 35mm / 1992 年
脚本:ユーリー・アラボフ
撮影:アレクサンドル・ブーロフ
出演:ピョートル・アレクサンドロフ、レオニード・モズゴヴォイ

ある青年がチェーホフの亡霊と出会い語り合う、たったふたりの出演者のみによる物語。誰もが驚く異様に歪んだ画面は、ペテルブルグの光学研究所よる特別製のレンズを使って行われた。


静かなる一頁 WHISPERING PAGES
12/19(土)― 21(月)


ロシア・ドイツ/ 77 分/ 35mm / 1993 年
脚本:アレクサンドル・ソクーロフ
ダイアローグ:ユーリー・アラボフ、アンドレイ・チェルヌィフ 撮影:アレクサンドル・ブーロフ
挿入曲:グスタフ・マーラー「亡き子をしのぶ歌」、オリヴィエ・ヌッシオ「音楽と絵画」
出演:アレクサンドル・チェレドニク、エリザヴェータ・コロリョーヴァ

画面の歪みや遠近感の喪失、そして幽かな音楽。ソクーロフ作品のひとつの形が見事に出揃った、三部作(『セカンド・サークル』『ストーン』)の完結編。ドストエフスキーの『罪と罰』をモチーフとする。


ロシアン・エレジー ELEGY FROM RUSSIA
12/22(火)― 25(金)


ロシア/ 68 分/ 35mm / 1993 年
撮影:アレクサンドル・ブーロフ
編集:レーダ・セミョーノヴァ
録音:ウラジミール・ペルソフ
挿入曲:チャイコフスキー「子供のためのアルバム」より<フランスの古い歌>

冒頭数分間の、死にゆく人の息遣い。その空気の震えが映画全体を包む。19 世紀末から20 世紀初頭のボルガ川沿岸の人々の写真とともに語られる、誰からも省みられずただそこに生きていた人びとのドキュメンタリー。