電子音で蘇る伊福部昭と昭和の願いと悪夢
ゴジラ+ゴジラ伝説ライヴ
7月3日(日) 21:15    7月4日(月) 21:15    7月9日(土) 22:30 ALL NIGHT
ゴジラ
1954年/97分/35mm/日本
提供:
東宝
監督:
本多猪四郎
出演:
宝田明、河内桃子、平田昭彦、志村喬、ほか

ゴジラ伝説ライヴ
演奏:井上誠(synthesizer)、ともだしんご(Highleads Drum)、吉田友美&不気味社(choirs)
『ゴジラ伝説』と題されたアルバムがリリースされたのは83年のこと。井上誠によるこのアルバムは、日本を代表する作曲家、伊福部昭が手がけた東宝特撮映画音楽をシンセサイザーで再現、誰もの記憶の奥底に宝物として眠っていたその音楽を、テクノやロックを愛する若者たちの間に一気に広めることになった。電子音とともに現代に蘇った伊福部昭の音楽は、叶えられなかった昭和の願いとその悪夢とを、遠い未来から私たちに伝えようとしているかのようだ。
今回は『ゴジラ』上映前の約40分、コーラスも参加して選りすぐりの名曲を。
井上誠(いのうえ まこと)
1956年神奈川生まれ。1962年、東宝映画『キングコング対ゴジラ』を観て伊福部昭氏の音楽に出会う。70年代終わりから、ロックバンド、ヒカシューのメンバーとして作曲演奏活動を行う。1983年、キングレコードよりLP『ゴジラ伝説』を発表、翌年にかけて全3枚のシリーズを発表する。その縁で伊福部昭氏のスコア研究を始め、昭和時代の旧音源から平成ゴジラシリーズまでの伊福部作品を編纂した数多くのサントラCDの制作、各種研究本への執筆などを続けている。