一度でいいから湯浅学とともにレコー ドを爆音で聴いていただきたい。とに かく自分がこれまで聴いてきた音楽は 一体なんだったのかと、愕然とするこ と間違いなし。今後いかなることがあ ろうとも、あの音を身体の隅々まで染 み込ませて生きていくことを決意する。 そんな人生の決定的なひとときを多く の方に味わっていただければと、それ だけの思いから、この４日間を用意し ました。レコードに込められた音の神 秘があなたを包む、そのしびれるよう な感覚に酔いしれる4 夜となることで しょう。
最初の2 日間は「エコーの彼方」と題 して、フィル・スペクターを中心にし た音源を。後半は各所で開催中の「音 盤は爆音でささやく」シリーズの一環 として、「その後」の音盤をかけながら、 レコードの終わらざる歴史を展望して いきます。 協力：Beat Sound

湯浅学 (ゆあさ・まなぶ）

1957 年１月４日横浜市生まれ。各種編 集業務、マンガ、写真、グラフィック・ デザイン、各種執筆活動にたずさわる。 82 年に根本敬、船橋英雄と幻の名盤解 放同盟を結成、因業の歌謡曲の解析、 大韓民国のロック研究等を行なう。86 年に音楽評論を活動の中心に定める。 93 年、即興演奏集団わかたけに参加。 演奏活動にも力をそそぐようになる。 95 年、自身のユニット湯浅バッテリー 発足。96 年、湯浅湾と改名する。09 年 boid よりアルバム『港』リリース。 著作『人情山脈の逆襲』、『音海』、『音山』、 『嗚呼、名盤』、『あなのかなたに』。共 著に『ディープ・コリア』、『ディープ 歌謡曲』、『ディープ東京』などがある。