夢見られた宇宙の音
2001年宇宙の旅
 上映日時:6/6(土) 21:00 , 6/13(土) オールナイト上映
1968年/149分/アメリカ、イギリス
提供:ワーナー・ブラザーズ映画
監督・製作:スタンリー・キューブリック
脚本:スタンリー・キューブリック、アーサー・C・クラーク
撮影:ジェフリー・アンスワース、ジョン・オルコット
出演:ケア・デュリア、ゲイリー・ロックウッド
映画史上初のドルビー・サウンドを取り入れた映画『時計じかけのオレンジ』へと至る60年代末、遥かなる宇宙を夢見つつ、過去と未来を行き来する「意識の旅」。そこに聞こえる宇宙の音。太古の音。意識の中の音。それらをクリアに映画から出すためにこそ、キューブリックはドルビー・システムを必要としたのではないか。だとすると本作には、そこに至らなかった無念と憧れが渦を巻き、更なる混沌の音が充満しているということになる。逆に言えばそれこそ洗練される直前の音の源泉。猿が投げた骨の回転が宇宙船の回転へと移行する有名なカットの繋ぎ目に、この映画の音は存在しているのだ。