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ゴダール&ミュジーが作り上げた最強のデジタル・サウンド爆音上映! 80年代から90年代前半にかけての、ゴダールによる音の探求は、アナログ・ドルビーの時代を経て、90年代後半からドルビー・デジタルの時代へと突入する。 『フォーエヴァー・モーツァルト』のクリアな音の分離がもたらす「戦場」の音響は、たとえば『プライヴェート・ライアン』の冒頭のようなめくるめく「リアリティ」を持つことはないが、しかし何か忘れがたい記憶の手ごたえとして、乱暴に、私たちの身体をゆすったはずだ。 そのスピルバーグとアメリカ映画に矛先を向ける『愛の世紀』では、音ばかりか映像もまた、部分的にデジタルに移行して、しかしそれが要求しているはずの輪郭の際立ちを断固として拒否するような、どこまでも滲んで固体同士が浸透しあう世界の姿を映し出していた。 そして音楽そのものがテーマともなった『アワーミュージック』の5.1チャンネル・サラウンド! かつてゴダールがここまではっきりと、カメラの背後の音を聞かせたことはあっただろうか? ここにはあるはずなのにカメラには写せない何ものかの存在を確実に掴み取ろうとでもいうのだろうか? いずれにしても、その音は私たちを見事に包み込み、地獄から煉獄、そして天上へと連れ去るはずだ。 まさに「天国の音」を私たちはそこで聞くことになるだろう。 |